![会長挨拶 会長挨拶](https://jafee.org/wp-content/uploads/2022/04/isogai.png)
進化経済学会も設立から30年近くになり、先日の大会でもさまざまなジャンルでの研究の深まりを目の当たりにすることができまして、それは喜ばしいかぎりなのですが、その一方で専門化が進むにつれて見渡すことが困難になり、設立当初の強みであった、異分野融合で1つのテーマで盛り上がることが難しくなっているのではないかと危惧するところでもあります。
そこで、初心に返り、専門的理解とまではいかなくてもせめてそのジャンルでなにが面白いのか、共感できるような土壌を意識的に再生していこう、というのがこの分野概略オンラインレクチャーシリーズです。
6月1日にはその第一弾で、「J. R. コモンズ「制度経済学」の可能性:領域横断的進化経済学の始原を探る」と題しまして、部会運営にあたってこられた中原隆幸会員に、ジャンル外の方にもわかるようにお話ししていただきました。ヴェブレンの影に隠れがちなコモンズ(1862-1945)ですが、理論的純化に向かっていった経済学の大勢とは真逆に、制度は集団に属するわたしたちがどのように行為するといいのかという焦点を与えているという観点から、その包括的な研究を行いました。適正価値論、債務論、といったきわめて今日的なテーマを含むコモンズの議論は、幹の部分の話をしていたかと思えば、ひたすら枝葉の話が続くというように、けっして読みやすいものではないのですが、そこをあえて「森を見せよう」という中原レクチャーに、一同「そういうことなのかー」とコモンズ向学心を大いにかき立てられました。
今回は土曜の朝のレクチャー&お茶会という趣向でしたが、今後、金曜の夜のレクチャー&飲み会も企画しますのでどうぞご期待下さい!
(文:吉田雅明)
学会ニューズレター担当の、静岡大学・横田です。
2024年春夏号(No.56)を6月末か7月初めに配信予定でおります。
NL春夏号に記事を掲載希望の方がおられましたら、下記の送り先アドレスまでよろしくお願いします。
yokota.hiroki@shizuoka.ac.jp
また、春夏号では各部会の昨年度の活動報告もお願いしております。
各部会の代表者の方は、部会活動報告をされる場合、原稿をよろしくお願い致します。
すでに、原稿を送って頂いている代表者の方におかれましては、この場でお礼を申し上げます。
原稿締切を「6月20日」に設定させて頂きますので、よろしくお願い致します。
進化経済学会も設立から30年近くになり、先日の大会でもさまざまなジャンル
での研究の深まりを目の当たりにすることができまして、それは喜ばしいかぎりなのですが、
その一方で専門化が進むにつれて見渡すことが困難になり、設立当初の強みであった、
異分野融合で1つのテーマで盛り上がることが難しくなっているのではないかと危惧するところ
でもあります。
そこで、初心に返り、専門研究とはいわないまでもせめてそのジャンルでなにが面白いのか、
共感できるような土壌を意識的に再生していこう、というのがこの分野概略オンラインレクチャー
シリーズの企図するところです。
このたび、その第一弾といたしまして、J.R.コモンズ関連の研究はどのように展開してきたのか、
部会運営にあたってこられた中原隆幸会員にお願いしまして、ジャンル外の方にもわかるような
レクチャーをしていただくことになりました。
現代日本の経済制度部会では,6月29日土曜日に,吉田雅明先生と森岡真史先生をお招きして,立教大学にて研究会を行います。「進化経済学を改めて学ぶ」を研究会のテーマに掲げ,お二人には進化経済学の科学哲学的基礎から生産物市場の進化経済学的理解まで,広くご発表いただきます。
研究会はハイブリッド形式で行います。奮ってでも,お気軽にでもご参加ください。なお,研究会終了後の懇親会(池袋近辺)にご参加くださる方は,あわせて下記のフォームにてお知らせください。
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