1.進化経済学会編『進化経済学とは何か』有斐閣,1998年

内容説明

経済に関係するシステムが埋め込まれている現実の「時間」と「空間」を再発見し,変化のプロセスやシステムの持つ多様性を,生物世界の「進化」と結びつけて解明しようとする新しいパラダイム。待望の道案内書。

目次
1 進化経済学への期待
 1進化的経済理論の観点=R・ネルソン
 2経済とダーヴィニズム=U・ヴィット
 3経路依存性と協力・競争=児玉文雄
 4経済システムにおけるノイズの役割=池上高志
 5倫理と進化=内井惣七
 6進化とゲーム=岡田 章
2 進化経済学のすすめ
 7進化経済学への学問的遺産=八木紀一郎
 8複雑系と進化=塩沢由典
 9進化ゲームの評価=有賀裕二
 10制度論とその可能性=吉田和男
 11技術革新のダイナミズムと進化経済学=弘岡正明
 12文化システムと社会進化の経済学=池上 惇


2.進化経済学会・塩沢由典編『ゲネシス進化経済学 方法論としての進化』シュプリンガー・フェアラーク東京,2000年

内容説明

本書は、進化経済学の制度・組織・技術・システムなどの多様性に注目し、内生的に進化するものとしてそれらを分析・研究した。

目次

第1部 進化経済学の課題と展望(進化経済学の課題;実証分析の方法)
第2部「進化」という方法の遺産(制度と進化論的アプローチ;進化経済学へのハイエクの遺産―脱均衡・自生的定常秩序・局所的適応;進化における定常性)
第3部 進化経済学の諸相(不確実性下での期待形成と仮説の進化―為替相場における期待形成をとおして;経済の揺らぎとフラクタル;市場を理解するために―行為、メカニズム、制度の視点から)


3.進化経済学会・八木紀一郎編『ゲネシス進化経済学 社会経済体制の移行と進化』シュプリンガー・フェアラーク東京,2003年

内容説明

経済体制の現実の進化過程をテーマとしたシリーズの第2冊。移行経済に対する考察視角をそれぞれのやり方で論じた5編の論文と、東欧諸国、旧東ドイツ、インドにおける体制変化を歴史的視点から考察した論文3編で構成する。

目次

第1部 移行経済の考察視角(体制移行における進化的視点/ 移行過程についての進化的・制度主義的アプローチ/ 進化経済学と現代ロシア経済の諸問題/ ポーランドの対独貿易と経済成長―自己組織化論による分析/ 移行経済学の一般理論)

第2部 歴史としての進化と移行(資本主義を共産主義者のやり方でつくる:東欧の欠陥だらけの移行/ ドイツ統一過程における私有化と事業創出の進化/ 進化的過程としてみたインドの経済的転換)

付録 国際シンポジウム「進化と移行:移行経済への進化的パースペクティヴ」


4.進化経済学会編『進化経済学ハンドブック』,共立出版,2006年

内容説明

進化経済学の基礎となる学説,理論,事例を集大成した。特に,進化の事例は,進化の博物誌的方法を採用しようとするものであり,類書にはないものである。

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目次

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