2024年度テーマ「生成AIと経済社会の共進化」
われわれの社会に光と影をもたらすという意味で、Chat-GPT, copilotなどの生成系AIの急速な発展は諸刃の剣である。前者は人々の生産性を高め、様々な意思決定を支援するという福音をもたらす一方、後者は人々の仕事を奪う可能性であり、意思決定に弊害をもたらすかもしれない、という懸念がある。
生成系AIが発展する中で、これらは様々な形で社会のあり方を変えつつある。生成系AIの支援を受けて行った医療行為が医療事故となった場合、責任は医師にあるのかAI作成者にあるのか。プラットフォーマーが生成系AIを開発、設計することで経済学的にどのような問題が発生し、経済厚生を高めるためにはどのような制度設計を行えばよいのか。生成系AIが人々の仕事を奪うことで生じる失業対策はどのようなものか。生成系AIの性能向上という進化にあわせてわれわれの社会も進化する必要がある。今回のオータムカンファレンスでは、これをテーマにしたい。
なお、同様のテーマが2019年度大会(コロナ禍のため中止)、2022年度大会において断続的に扱われてきた。これまでの学会の成果を踏まえつつ、本大会を実りのあるものにしたい。
※ ポスターをクリックするとダウンロード可能
オータムコンファレンス
日時:2024年9月21日 (土)
オータムコンファレンス申込フォーム(2024年9月13日締め切り)
https://forms.gle/wzy61KGLTgX4rZjK6
13:00 開会挨拶
13:10-13:50 市川学(芝浦工業大学システム理工学部)
「社会データサイエンスと社会シミュレーションの最前線」
13:55-14:35 坂地泰紀(北海道大学大学院情報科学研究院・准教授)
「言語モデルを用いた経済ナラティブインデックスの生成」
14:45-15:25 西野成昭(東京大学 大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻・教授)
「経工連携のすすめ:シミュレーション技術の活用可能性」
15:30-16:10 水谷瑛嗣郎(関西大学社会学部・准教授)
「法はAIをガバナンスできるのか?」
16:20-17:00 総合討論
17:30 懇親会(新関西大学会館内 チルコロ)
連絡先:第29回 進化経済学会 関西大会 事務局