2023年1月7日「制度と統治部会」島倉原氏『MMT講義ノート』書評会
本年(2022年)6月、ランダル・レイ『MMT現代貨幣理論入門』の監訳者として知られているクレディセゾン主任研究員の島倉原氏が『MMT講義ノート』を出版されました。この本では、MMTを基礎にしながらも、島倉さん自身のユニークな貨幣論が示されています。その中で、本部会のメンバーも関わった、レギュラシオン理論(ブリューノ・テレ)の貨幣論も検討されています。また、この本では、景気循環論を導入して日本経済の長期停滞を分析し、かつ、MMTが提案する政策を批判的に検討しながら、やはり島倉さん自身の政策パッケージが示されており、長期停滞の理論的な分析と具体的な処方箋が合わさった本になっています。この本の書評会を通じて、私たちの貨幣論や政策を省察・発展するための着想を得たいと考えています。
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