【動画】SMTシンポジウム “Microfoundations of Evolutionary Economics”
【趣旨】
このシンポジウムではSMTの3名の執筆者からその狙いや意義,進化経済学や経済学における課題などをご提起いただき,コメンテータからのコメントを交えながら,参加者間でSMTをどのように学び,活かし,あるいは批判していくのか,相互理解を深めていきたいと考えています。SMTをめぐっては,Evolutionary and institutional economics reviewでの井上義朗先生の書評,Review of evolutionary and political economyでのマーク・ラヴォアの書評,Metroeconomicaでも国内外の研究者によるシンポジウムが企画されるなど,国際的にも大きなインパクトを与えています。
本研究会では進化経済学のみならず,経営学,制度経済学,レギュラシオン理論,ポストケインズ派の価値と生産の理論,さらには産業連関を専門とされる先生方からSMTについてコメントをいただき,多方面から進化経済学をはじめ,今後の経済学について検討することを趣旨としています。あわせて,参加者のみなさまとの自由で広がりのあるディスカッションも通じて,この問題について考えてまいります。
日時:2022年9月3日(土)10:50から18:00
場所:千葉商科大学丸の内サテライトキャンパス
第1部(※機器の不具合により報告資料のアップのみで,報告者の動画はありません。)
第1報告 塩沢由典(大阪市立大学)「経済学の基礎を問う」
第2報告 谷口和久(近畿大学)「SMT第6章『非線形と多数財』の再説およびシミュレーションプログラムについて」
第3報告 森岡真史(立命館大学)「進化経済学の基礎としての数量調整理論」
第2部
第1討論者 生稲史彦(中央大学)「経済学と経営学の補完関係—研究課題と研究アプローチ」
第2討論者 磯谷明徳(下関市立大学)「進化経済学における「制度」問題を再論する:社会制度経済学の立場から」
第3討論者 植村博恭(横浜国立大学)「レギュラシオン理論とポスト・ケインジアン理論の補完的発展:制度・進化的「成長レジーム」分析の観点から」
第4討論者 黒瀬一弘(東北大学)「進化経済学の未来:ポストケインジアンの立場から」
第5討論者 吉岡努(東洋大学)「進化経済学の視点に基づく多部門モデル:産業連関分析との比較」
第3部
SMTの執筆者からのリプライ&フロアも交えた総合ディスカッション
司会:原田裕治(摂南大学),西洋(阪南大学)