3/10(金)第5回「制度と統治」部会:『制度経済学講義』を読む
「制度と統治部会」2022年度第5回研究会を2023年3月10日(金)に開催いたしますので、ご連絡申し上げます。万障お繰り合わせの上、ふるってご参加くださいますようよろしくお願い申し上げます。
今月末、部会のメンバーによる制度経済学の教科書(藤田真哉・北川亘太・宇仁宏幸著『現代制度経済学講義』ナカニシヤ出版)が刊行されます。
私見ながら、この教科書では、J.R.コモンズ制度経済学とポスト・ケインズ派の知見を存分に活かし、また、マルクス派やレギュラシオン派などの知見も活用しながら、まず、制度経済学のものの見方や分析枠組みを提示することが試みられています。そのうえで、同書は、それらの枠組みを用いて現代資本主義を理解するための諸論点について独創的な分析を行うことで、制度経済学を学んで応用することの魅力を学生(そして研究者)に伝えることを目標とすべく執筆されました。
本研究会では、まず、J.R.コモンズの制度経済学に詳しい加藤健氏から書評いただき、次いでカレツキやスラッファ、ミンスキー、ポスト・ケインズ派、そして金融論に詳しい服部茂幸氏および山本英司氏から書評いただきます。その後、書評者と著者との議論を十分に時間をかけて行ったあと、参加者全体でさらなるディスカッションを行う予定です。
この書評会においては、同書の教科書としての有用性と問題点、また制度経済学を体系的に示そうとした書物としての魅力・限界・問題点を明らかにしつつ、制度経済学の面白さとは何であり、それを学生や研究者に伝えるにはどのような工夫が必要かを参加者の皆様とともに検討してゆきたいと存じます。
なお、研究会詳細のチラシも添付しておりますので、ご参照ください。
研究会詳細
藤田真哉・北川亘太・宇仁宏幸著『現代制度経済学講義』(ナカニシヤ出版、2023年2月末刊行予定)書評会
☆日時:2023年3月10日(金)13:30〜18:00
☆会場:阪南大学あべのハルカスキャンパス(あべのハルカス23階)
https://www.hannan-u.ac.jp/harukasu/index.html
【オンラインと会場とのハイブリッド開催(URLは下記を参照ください】
プログラム
☆13:30〜13:35 開会のあいさつ:中原隆幸(阪南大学)
☆13:35〜15:35 評者3名による論評(評者一人あたり約40分)
書評者1:加藤健(大阪産業大学)
書評者2:服部茂幸(同志社大学)
書評者3:山本英司(金沢星稜大学)
——15:35〜15:50 休憩——
☆15:50〜17:20 著者リプライ(*著者一人あたり約30分)
藤田真哉(名古屋大学)
北川亘太(関西大学)
宇仁宏幸(追手門学院大学)
☆17:20〜18:00 全体ディスカッション
なお、コロナ感染予防対策のため、会場入り口付近でアルコール消毒を済まし、受付カウンターで来訪者確認表への記入をお願いいたします。
また、研究会終了後、会場付近にて懇親会を予定しております。ご参加いただける方は部会運営担当の北川亘太(kota.k@kansai-u.ac.jp)までご連絡をお願いいたします。(2月28日(火)締切)
オンラインでご参加の方へ
ZOOMのURLは下記の通りです。
https://kansai-u-ac-jp.zoom.us/j/91915999985?pwd=VFhSODJyeHAxUStqU0owQXBRMjNrZz09
ミーティングID: 919 1599 9985
パスコード: 677395