【オンラインレクチャーシリーズ】7月19日20時

7月19日(土曜)のオンラインイベントは夜の8時開始です。今回はレクチャーシリーズで行動経済学がテーマ、講師を務めてくださるのは、おなじみ依田高典さん、そしてフレッシュな北代絢大さんのお二人です。

複雑系ブームの中、標準的な経済学に違和感をもつひとたちが集まって起ち上がった私たちの学会ですが、30年近くになり、専門化が進んでお互いの姿がやや見えにくくなっているのではと心配されるところでして、このレクチャーシリーズは、それぞれの専門ジャンルの面白さを伝えてもらい、お互いに熱く楽しく語り合えるような場の復活を目指すものです。

2時間のレクチャーと質疑応答の後は懇親会もございます。飲み物ご用意の上、ぜひ夏の夜のひとときを進化経済学で!

オンラインレクチャーシリーズ

経済学とAIの比較研究:人間とAIの意思決定や戦略依存の相互作用を調査実験する

日時7月19日(土曜日)20:00-22:00 (22:00から懇親会)

レクチャー1:行動経済学から見るAIの未来:人間とAIのバイアスの比較分析

依田高典さん(京都大学経済学部・大学院経済学研究科 教授)

行動経済学の視点から生成AIと人間の意思決定バイアスを比較分析。とくに損失回避性に着目し、人間と同じ属性(ペルソナ)を持つAIに対して行動経済学的設問を与え、Web調査データと照合。さらに、人間データによるファインチューニングにより、AIの判断が人間に近づく過程を示し、AIナッジや擬人的パートナーの設計可能性を示唆。

レクチャー2:AIによる「人間らしい」意思決定:行動経済学の知見・データの活用

北代絢大さん(東京大学工学系研究科D1、学振特別研究員)

近年、LLM(大規模言語モデル)を用いた人間行動のシミュレーションが注目されているが、モデル固有のバイアスにより人間らしさに欠ける点が課題。行動経済学の知見・データを用いたペルソナをLLMに付与することで、モデルの意思決定を人間データに近づける手法を提案。これはあの「最後通牒ゲーム」で、特に応答側の挙動が人間らしく改善されることが確認されている。

会場はいつものGather.townです。

URL: https://app.gather.town/app/EYNnxXaTDTE8dBb5/Evoeco0719

いつでも入ることができますので、会場内の移動(←↑↓→キーを使います)、近づくと光るアイテムの起動(xキーを使ってオン・オフします)の練習をしてみてください。当日はZoomを起動させるアイテムを会場にセットします。