本大会 ポスターセッションについて
進化経済学会会員のみなさま
完全にオンラインで開催されます3月の大会ではポスターセッションもオンラインで行われます。しかし、どうせオンラインだったら徹底的にオンライン環境を楽しもう!ということで、今大会ではGather.Townを利用して、対面開催と遜色なく、場合によってはそれ以上に楽しめるようスタッフ一同準備にあたっております。
Read MoreJapan Association for Evolutionary Economics, Since 1997
進化経済学会会員のみなさま
完全にオンラインで開催されます3月の大会ではポスターセッションもオンラインで行われます。しかし、どうせオンラインだったら徹底的にオンライン環境を楽しもう!ということで、今大会ではGather.Townを利用して、対面開催と遜色なく、場合によってはそれ以上に楽しめるようスタッフ一同準備にあたっております。
Read More 進化経済学会では今春オンライン会員情報管理システムの導入を予定しています。これにより会員本人が登録情報や会費支払い状況をWeb上で管理できるようになります。システム稼働開始時に登録されたメールアドレスに必要情報をご連絡いたしますので,アドレスが登録されていなかったり,アップデートされていなかったりするとシステムをお使いいただくことができません。
つきましては,システムの円滑な導入のために,以下のフォームにご入力いただければ幸いです。
進化経済学会会員のみなさま
学会ニューズレターを担当しています、静岡大学の横田です。
配信が遅れていましたが、編集作業が終わりましたので、みなさまにニューズレター51号をお届け致します。
Read More日時:2022年2月19日13:25-
場所:オンライン開催
テーマ:「競合する現代の政治・経済・諸制度」
13:25-13:30はじめに
第一報告:13:30-14:40(報告30分,討論40分)
磯谷明徳(下関市立大学)「G.M. Hodgson, Liberal Solidarity, Edward Elgar, 2021を読む」
第二報告:14:40-15:50(報告30分,討論40分)
王佳(上海社会科学院)「中国の不動産市場にかかわる諸制度の変化と不動産市場の行方」
10分休憩
第三報告:16:00-17:10(報告30分,討論40分)
安藤順彦(名古屋大学・院)「労働市場の制度的補完性が所得格差に与える影響:OECD諸国のパネルデータを用いた分析」
17:10-17:15まとめと連絡
Read Moreテーマ:迷走する日本銀行
報告者:服部茂幸(同志社大学)
日時:2021年12月26日(日曜日)14:00~17:00
会場:Zoom会議・URL:https://rikkyo-ac-jp.zoom.us/j/82010725787?pwd=MDRLWWNmSHRpVHhIaS9jR2ZReXlZUT09
ミーティングID: 820 1072 5787
パスコード: 586644
※参加自由・事前予約不要
報告要旨: 「事実の核心として、連邦準備制度は正しいことを正しい方法で正しい時に行うべきだというキラキラした一般論についてのみ合意がある。正しい時と正しいことをいかに知るかについての合意はない。一度合意をテストすると、合意の見せかけは溶解する」(Friedman, 1969, p.209)。 二一世紀の初めには、新しいマクロ経済学の合意という金融政策についての合意があった。それは、金融政策は短期利子率の操作によって、インフレ率を二%程度に安定化させなければならないというものだった。それが達成できれば、実体経済も自ずから完全雇用の水準で安定化するとされていた。この合意の大部分はフリードマンの経済学に依拠している。これが正しいとすると、世界金融危機が起こり、その後、アメリカと世界の経済が停滞するということはあり得ない。 ところが、二〇〇八年には世界金融危機が起き、その後、アメリカと世界の経済は停滞する。主流の経済学では理論的に起こり得ないとされてきたことが、起こったのである。こうして世界金融危機においても、見せかけの合意はテストによって不合格となり、溶解した。失敗はこれで終わりではない。FRBなどのアメリカの政府は、危機後、アメリカはV字回復を遂げると予想した。実際はL字回復に留まっている。今度は理論的に起きるとされていたことが起きなかった。 日本では、一九九〇年代以来、長期停滞が続いている。リフレ派というと一部の経済学者は、その理由は日本銀行が金融を十分に緩和せずに、デフレを放置していることにあると主張していた。そして、二〇一三年、黒田東彦が日本銀行総裁となり、リフレ派の理論にしたがった金融政策を行う。その後、八年以上が経過しているが、日本の消費者物価上昇率が目標の二%に達する見込みは全くない。再び、理論的に起こるとされていたことが、起こらない。 誤った経済学を捨て、正しい経済学を築き、広めていくことは、我々経済学者の責務と言えよう。(服部茂幸『グローバル金融資本主義の危機―混迷の世界と経済学』(近刊)草稿より抜粋)
学会員各位
昨日で本大会の報告募集は締め切りとなりました。
企画はそれなりに集まりましたが、一般報告とポスター・セッションはあまり募集がありませんでした(Zoomだとポスターで報告する意味がなくなるので、ポスター・セッションの応募がないのは仕方がないと個人的には思いますが)。
例年のことですが、一般報告とポスター・セッションの募集期間を11月22日(月)までに延長いたします。
この機会にご応募いただくよう、皆様にお願いする次第です。
報告を希望する方は、ホームページの案内にしたがって、
jafee2021kyoto [at] gmail.com
までメールしてください。
大会実行委員会委員長 服部茂幸
日時:11月21日14:30〜17:50
司会:原田裕治(摂南大学)
テーマ:「現代資本主義の多様性とレジリエンスを考える」
14:30〜:はじめに
14:35〜16:05:第一報告(報告50分・ディスカッション40分)藤田菜々子(名古屋市立大学)
「ミラノヴィッチ『資本主義だけ残った』の諸論点とレギュラシオン理論」
5分の休憩
16:10〜17:40:第二報告(報告50分・ディスカッション40分)西洋(阪南大学)
「経済的レジリエンスに関する諸研究:概念と測定を中心に」
17:40〜:まとめと連絡
研究会サイト
https://researchmap.jp/read0143958/research_blogs
Zoomサイト—
トピック: 現代日本の経済制度部会
時間: 2021年11月21日 02:30 PM 大阪、札幌、東京
Zoomミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/84051828133?pwd=d2pMcUt5TXZqVmh4OFAvQVZFMDMzZz09
ミーティングID: 840 5182 8133
パスコード: EPA0UQ
連絡先
Hiroshi Nishi, Ph,D.
Professor, Hannan University
A:5-4-33, Amami Higashi, Matsubara, Osaka 580-8502, Japan
テーマ:公正社会と適正価値の実現から離れてゆく日銀の金融政策
日時:2021年10月31日(日曜日)14:00~17:00
会場:Zoom会議
・URL:https://rikkyo-ac-jp.zoom.us/j/3171936289?pwd=QTRmbHdLUWZDN3RQTmRubk9qdERqQT09
ミーティングID: 317 193 6289
パスコード: 4MLw4f
プログラム:
・14:00~14:50 第一報告 宇仁宏幸(追手門学院大学経済学部):「J.R.コモンズの適正価値論の再評価―現代政治哲学の議論を踏まえて」
・14:50~15:30 質疑応答
・15:30~16:20 第二報告 服部茂幸 (同志社大学商学部):「迷走する日本銀行」
・16:20~17:00 質疑応答
連絡先:
厳 成男(げん せいなん)立教大学経済学部
〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
Tel / Fax:03-3985-2333(内線2333)
E-mail:chn-yan@rikkyo.ac.jp
2021年9月24日
進化経済学会賞選考委員会
授賞作品タイトル: 『19世紀前半のドイツ経済思想―ドイツ古典派、ロマン主義、フリードリヒ・リスト』(ミネルヴァ書房, 2020年)
著者名: 原田哲史
https://www.minervashobo.co.jp/book/b509861.html
授賞理由:
原田氏の著書は、19世紀前半のドイツを対象とする経済思想史の研究書である。ドイツ古典派、ドイツ・ロマン主義、フリードリヒ・リストの三つの系統を取り上げて、当時のドイツにおける思想状況を明らかにしている。
ドイツ古典派とロマン主義については、これまでわが国において研究の蓄積が乏しいが、数多くの文献の丹念な検証によって思想の形成と展開の過程を解明した点に、思想史研究上の意義が認められる。くわえて、日本では紹介されていなかった経済思想を紹介し、その関連性を描いたことで、読者が当時のドイツの経済思想を理解することを可能にしている。研究の対象と手法、その成果において、水準の高い研究書であると言える。 本書を貫く視点は、後発資本主義国ドイツの経済思想家が、イギリス古典派経済学とどう格闘したかということである。本書は3つの潮流の格闘の仕方の違いを描いた。ドイツ古典派はイギリス古典派の交換価値の体系に反発して使用価値の経済学を志向した。ロマン主義は共同体の紐帯を保持した中での改革に社会の進化を求めた。リストは、後発段階に特化した政策を主張したが、その段階を脱した暁にはイギリス古典派を受け入れるという体系を作った。この違いを明らかにし、思想の諸潮流の性格を把握できたがゆえに、本書はリストと小林昇のリスト論とを正しく評価しつつ相対化し得たのである。そして、これら後発者の反応の中には、後発なるがゆえに問題の核心を捉え、時代を先取りする要素も含まれていたのであって、例えば、ウィリアム・カップ、都留重人、宮本憲一らの一連の貢献にも見られるように、使用価値の概念は、20世紀後半に、新古典派経済学への反発として再び注目を浴びることになる。このような経済思想の進化をよく描いた本書は、進化経済学の発展に経済思想史の分野で重要な貢献をしたものと言える。
2021年9月24日
進化経済学会奨励賞選考委員会
授賞作品タイトル: 『新興国企業の成長戦略―中国自動車産業が語る”持たざる者”の強み』(晃洋書房, 2019年)
著者名: 李澤建
http://www.koyoshobo.co.jp/book/b487999.html
授賞理由
李澤建氏の著書は、中国自動車産業の変遷を描いた実証研究である。自動車産業の研究と新興国企業の研究に影響を与える著作であり、豊富なデータと独自の分析枠組みと概念構成を用い、興味深い分析結果を示している点も優れている。
当該著作によれば、中国では1983〜2000年までの移行期に、「三大・三小・二微」体制が作られ、中外合資を中心として乱立が防がれた。2000〜2010年には、民族系企業が「三大」の傘下に入ったり、バスナンバーで乗用車を売ったりする(「準轎車」)企業行動を取り、参入規制をかいくぐって勃興し、廉価車を中心に成長した。だが、2010年以降になると、廉価車にも三大が参入し、競争状態になった。この競争状態において、民族系企業は依然として上級車では太刀打ちできなかったものの、SUVに活路を見出し、成長した。他社の模倣をしつつも、人材育成や設計開発、サプライヤー網の構築などを通じ、中国の自動車産業の企業が自立していく過程を描いている。 さらに、政府の意図的な政策に対し、「意図せざる効果」としての産業発展がありうるという進化論的なフレームワークが明示的に使われている。したがって、進化経済学会として賞を与えるに相応しい。ただし、対象は中国の自動車産業に限られており、新興国市場とそこで活動する企業全般に対する知見であるとは言い難く、これは今後の研究課題であろう。これらの点を総合的に判断し、奨励賞が相応しいと判断した。